akikopearl

2021/06/15 00:15



私は、宝飾卸業を営んでいる宝飾店に生まれました。
祖父は、美智子さまのウェディングで着用されたティアラをつくった職人でもありました。
私が生まれた時には、祖父は既に他界していて、その後を父が継ぎ、その父の背中を見て育ちました。
子どものころは全く分かりませんでしたが、父も母もとても穏やかで品があります。雑で乱暴な言葉遣いや振る舞いなど目にしたことがありません。
私が大人になって改めて気がついたことです。
母の口癖は「小さくてもいいから良いモノを身につけなさい」
「いつもおしゃれで可愛くしていなさい」でした。そしてそれは今でも言われます。
両親から、派手に着飾るのではなく、品よく美しくあるための振る舞いを学でいたのだと思います。

私の家族は3姉妹で全員嫁いで外へ出ました。その為、誰も家の宝飾店を継ぐことはありませんでした。
家業を継ごうという想いではなく、長女だからという責任感からでもなく、
ただ「ホンモノを品よく身に着けられる人でありたい、ホンモノが似合う女性でありたい」という想いがここにあるのだと思います。

そして結果的に、洗練されたデザインを求め、自分で作ることにした…

私の中に流れるものは、両親が育ててくれた愛おしいもの。
私は、両親に心から感謝をしております。そして、心から尊敬をしております。